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私たちについて
SAKURA club
桜花爛漫物語
結婚を機に高知県梼原町へ
私は、高知県中央部の山間、本山町で生まれ育ちました。母は専業主婦で、私たち姉弟の服もハンドメイドでした。
家の周りはいつも花がいっぱいで八重桜もあり、そのそばで遊んでいたことを鮮明に記憶しています。
母によると花の部分だけちぎっては、ままごと遊びをしていたそうです。
高校を卒業後、就職。高知県内で一人暮らしを始め数年後に結婚。それからは出産・子育てと毎日がめまぐるしく過ぎていきました。
平成７年、夫の実家である川井に帰郷。念願のマイホームを建て、義父母や祖父との生活が始まり、建設会社の事務を経て、JAで勤務する事になりました。このJAに勤務した５年間が、のちの桜花爛漫となる商品との出会いとなりました。
「山には宝がある」桜茶の商品化
ある日、組合長から、加工品開発に取り組むように命じられました。そのころ、女性部の事務担当者だった私は、組合さん宅を訪問することもありました。その途中に咲く花木を見て、ある研修で講師が言った「山には宝がある」という言葉を思い出しました。「宝？・・・桜だ！！」
そして、「桜茶を作ろう」と女性部に呼びかけましたが「そんな暇はない、忙しい」とその時は断られ、時間だけが過ぎていきました。
しばらくして「桜茶、遊びで作ってみたがやけんど」と、ある女性部の方に声を掛けられました。
それは、今までの桜茶からは想像もしていなかった香りと、桜の花が器の中で咲いているようで、とても美しいものでした。優しい香りと濃い桜の色にとても感動しました。
「これは、すぐに商品化しなければ」と取り組みをスタート。同時に、今までのJA職員任せであった女性部活動の改革にも着手。材料の仕入れや、製造販売を自分たちで担う自立型グループの取り組みが始まりました。
「桜香」のパッケージデザインを手がけ、商品名の特許申請を行い、同時に桜の苗木を植裁するなど、女性部のメンバーが力を合わせて商品化へ繋げていきました。
また、商品を発送する時には、桜への想いや飲み方などを一人一人に、手書きの手紙を添えました。お客様から返事を頂くと、グループの皆で読み、「自分たちの桜がこんなに喜ばれ必要とされている」と感じ、翌年も続けて頑張ろうと気持ちを一つにしました。
グループからの独立新商品への挑戦
2011年の東日本大震災の影響で、大工だった夫は、資材がはいってこなくなり現場はストップ。実質休業状態となりました。同じ頃、長男の専門学校進学が決まりました。その時には、JAを退職して歯科助手をしていた私は、空いた時間を利用して、収入をどうにか増やせないものかと思案を巡らせていました。
桜茶を作った経験から「春に一度収穫してストックをしておけば、どうにかなるかもしれない。どうせ作るなら、梼原町の特産品になるような、しかも誰も作ったことのないものを作ろう」
思い立ったらすぐに取り掛かるのが私のモットー！！
周りに宣言し、何も知識も確証もないのに、自らプレッシャーをかけ、菓子製造業の許可を取得。桜を摘んではジャムを作っては捨ての日々が続きました。
試行錯誤を繰り返した結果、出来上がった「桜の花のジャム」を販売できるようにするため、梼原町の補助事業を活用しました。
工業技術センターにも商品を持ち込み、色は抗酸化成分の分析をしていただき、100%桜と証明されました。
しかし、販売できるようになっても、一人では販路も拡大できず収入はわずか。生活の足しには程遠いため、チーズケーキやイベント用お菓子製造・販売にも取り組みました。
桜花爛漫無限の可能性への道
その後、イベント用ケーキ等の注文が増え、仕事をしながらのケーキ作りに限界を感じ、９年半勤務した歯科助手を辞め、飲食店での夕方からのアルバイトに切り替えました。
その頃は入退院を繰り返し、体力などにも不安が出てきましたが、テレビや企業の応援、SNSでの呼びかけで収穫に集まってくれた方たちの想いに背中を押され、自分の技術を次世代にも引き継がなければいけないという使命感も強くなりました。
現在は更に応援してくれる方々も増え、海外への輸出や原材料納品によるメニュー開発も始まっています。
大きな八重桜の木を見上げていた頃の記憶が、今の自分の原点です。
これからもつながりを大切に、無限の可能性に満ちた桜を発展させていくために、
全力でよりよい商品作りに取り組みます。
Profile
プロフィール
中越 孝子
1995 年
JA女性部で桜茶の販売を開始
2011 年
JA女性部から独立し、桜Club設立。「桜の花ジャム」販売開始
2020 年
原材料を改良し、「桜の花コンフィチュール」が完成
2020 年
「桜のシロップ」販売開始
2022年
「桜ジュレライスプリン」「佐茶ライスプリン」「桜キャラメルプリン」販売開始
2023 年
株式会社SAKURA club設立
無農薬で栽培し、１０～１５年大切に育て、やっと収穫が出来る桜を一房一房丁寧に手摘みしています。
収穫したその日のうちに、全ての工程を手作業で行っています。
無添加にこだわった原材料でコンフィチュールやシロップに仕上げて真空冷凍保存。
新鮮な香りや、美しい桜色を閉じ込めるので、いつでもどこでも器の中で自然に咲く花を再現できます。
企業様との共同商品開発を行っております。お気軽にお問合せ下さい。
